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22 July 2008

本日の生存報告/Stay with Alien、とか。

というわけで、生存報告。

先週は、どういうわけだか仕事がホイホイと回ってきて、本日に至るまで休みがないという、いよいよ人類も滅亡かと思われる一週間。といってもいずれも半日仕事なわけだから、大仰に騒いぢゃぁいかんわけでございますが。


それにしてもここのところの暑さ、歳のせいなのか、本来もっと暑くなっていただきたいところ、すでにヘタれて、今年は扇風機くらいちゃんとしたのを無理してでも買わなきゃなぁという、堕落した気分になりつつある。いかんなぁ。


『発端は、中森明菜』は読み始めた当日に読了。

発端は、中森明菜一ひとつを選びつづける生き方
  発端は、中森明菜一ひとつを選びつづける生き方
  小沼純一
  実務教育出版
  
  ¥ 1,260 
  12pt (還元ポイント)
  単行本(ソフトカバー)
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

最初の印象は変わらなかった、といえばいいかしら。「中森明菜」は「発端」にすぎない。そこいらへんを捉えそこなうと、読みを誤る。本書はまず何よりも読者各人のための、80年代復習のためのワークブックみたいなもんなんじゃないかなぁ。そこいらへん、頭の固い読者層には受け入れがたく捉えられちゃうかも。

80年代を今一度曖昧な輪郭のまま辿りなおそうとする、その発端として、日本の80年代の空気の中に浸透し、偏在していたかのような中森明菜は打ってつけの存在だったのだ。本書は発端を提示しながら、発端以降をたどる思考作業を読者に委ねる。中森明菜を手がかりに、読者は己が80年代をまさぐる作業を行わなければ、この本の読解は終わらない。「ひとつを選びつづける生き方」という副題だって、直接には中森明菜の生き方を指し示しているように見えて、その実、読み手がうっかり信じているかもしれない己が一つの生き方に疑問符を突きつける形で現れていると見えなくもない*1

実はこうした書き方は、小沼にとってこれが初めてではないように思う。火事で焼いちゃってから読み直す折を持てないまんまなのだけれど、『サウンド・エシックス』なんかで感じたことと、本書が与える印象には何か似たところがある。主題の明確な輪郭を読者に伝えようとするのではなく、あくまでも曖昧な輪郭を曖昧なまま読者に差し向ける姿勢。読み手には多少の堪え性が求められるってあたりもそうかもなぁ。そのへんが本書への好き嫌いを分け隔てすることにもなりそう。

うっかりすると50間近のおやじが己が青春時代を懐かしむ私的なぶつくさを綴っているように見えかねない。でも書き手の個人的な偏向を何がしか知る者からすれば、もしそのような書き方で綴るのであれば、言及が最終的には削除されてしまったという*2松原みきこそ本書の主題になったんぢゃないかしらんと思う。だからして、おやじの私的なぼやき本と読むのが間違いなのは間違いなしなのだ。そういう事情は読者にわかりっこないんだけれど*3、それでも本書にはちゃんと書き手によっては完結し得ないワークブックへの取り組みを促す言葉もしっかりと書き込まれている。迂闊にもそいつを見逃したまま、中森明菜に関する情報の希薄を難ずる読み手さんも結構出てきそう*4なのが少々残念。

でも、書き手と同時代を生きたおっさんとしては、ブログ界隈の評言よりはずっと興味深く読めたぞぃ。

サウンド・エシックス―これからの「音楽文化論」入門 (平凡社新書)
  サウンド・エシックス―これからの「音楽文化論」入門 (平凡社新書)
  小沼 純一
  平凡社
  
  ¥ 798 
  7pt (還元ポイント)
  新書
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

松原みきベスト・コレクション
  松原みきベスト・コレクション
  松原みき
  PONYCANYON INC.(PC)(M)
  2008-07-16
  ¥ 2,100 
  21pt (還元ポイント)
  CD
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

種浦マサオ 関西人 in Tokyo

僕は堺出身だけど、まぁ割とこれはわかる話。というか歌。

  • 注1 ここいらへんは、ていねいに書いとかないといけないところなんだろうけれど、面倒くさいので省く(^_^;。しかしまぁ、80年代って実にたくさん議論のネタを未消化のまんま残してくれているもんだな、と感じ入るくらいのことは、どんな読者さんにだって出来ていい。で、そういうあれこれは、当時のあれこれにスノッブな関心を寄せていた人間なら、己が生活との関わりをあれこれ反省させるに充分なのだ。
  • 注2 あとがきによる。
  • 注3 それじゃぁ売れないかもしれんけど、松原みきを主題にした小沼先生の著書ってのもあっていいような気がする。cf.YouTubeによる松原みき
  • 注4で、まぁ、もちっとそういう読者さんにも親切であっていいかもなぁ、と思わないでもないんだけど。

13 July 2008

発端は、おねだり。

おねだりしてみたらば、小沼氏よりご著書がいただけたりしてしまったのだった。ありがとさんでぇっす!

メイルで詩集の方もお願いしておいたんで、金曜の午後、

発端は、中森明菜一ひとつを選びつづける生き方
  発端は、中森明菜一ひとつを選びつづける生き方
  小沼純一
  実務教育出版
  
  ¥ 1,260 
  12pt (還元ポイント)
  単行本(ソフトカバー)
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

サイゴンのシド・チャリシー
  サイゴンのシド・チャリシー
  小沼 純一
  書肆山田
  
  ¥ 1,890 
  18pt (還元ポイント)
  単行本
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

も届いたのだった。

金曜は夕方仕事、土曜は暑くてお脳が活動停止につき、実はついさっき読み出したばかりなのだった(^_^;

『発端は、中森明菜』の方、まだ数ページしか読んでいないのだけれど、これは結構読者を選ぶ本になっているんじゃないだろうかという感じかも。「発端」の話は、ある程度の年配なら、なるほどそうだよなぁ、と思うに違いない。でも、もしこの調子で話が進むなら「中森明菜」はどうなるだろう? タイトルに釣られて本書を手にした中森明菜のコアなファンは、怒り出すかもなぁ(^_^;。でも40代後半のおっさんたちなら、己が青春みたようなもんを振り返るツールになるのかもしれん。

東大での講義が元になってるみたいなんだけれど、で、好評だったからこそ書籍化もされたのだろうけれど、若い読者にどれくらい受け入れられるんだろう? などと、僕が考えても仕方のないことを心配しつつ、読み進めているところ。

11 July 2008

本日の生存報告/まぁオシムの話をオバマと混同しながら聞いたり、オバマといえばオバマリトクだろうってなふうに連想が飛んでしまうんで、はれほれひれなんだが、

何だか柄にも似ず、相変わらずじたばた。どうも効率的に時間が使えないのが困りモノ。

現在の仕事先に、もう少し深くコミットすることになった。春、研修に出ていたところ。以前の奉職先とは組織の大きさが違う。大きさが違うと見えてくる問題の性格もあれこれずいぶん違ってくるもんだ。そいつで、あちゃー、と思う折もあるけれど、全般に小さい組織のほうが子どもの教育には向いているんだろうと思えることは多い。

国語のできる子どもを育てる (講談社現代新書)
  国語のできる子どもを育てる (講談社現代新書)
  工藤 順一
  講談社
  
  ¥ 735 
  7pt (還元ポイント)
  新書
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

↑比較的入手しやすいボスの本。


今週も読書は捗らない。

まだ読み終えていないのだけれど。

オシムの言葉 (集英社文庫 き 10-3)
  オシムの言葉 (集英社文庫 き 10-3)
  木村 元彦
  集英社
  
  ¥ 650 
  6pt (還元ポイント)
  文庫
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

昨年だったか、中学生の夏の読書感想文の課題図書か何かになっていたんじゃなかったかな。そいつが今年になって大幅加筆の上文庫化されたヤツ。ちょっと書き手さんが五月蝿いというところか。

僕はサッカーにかぎらず、スポーツにはまったく関心がないので、出てくる人物が当然知られているものとして登場するのには参っちゃう(^_^;。しかし、読んでいるだけでオシムという人が大した人物だというのは、充分わかる。もう少し書き手さんが自分を前面に出さない人でもって、書き込みが細かければ、泣けるかもなぁ。子どもに読ませるなら、ユーゴスラヴィアの現代史年表みたいなのがあると尚可*1。ということで、個人的には残念賞。

本を嫌々ながらしか読もうとしない子どもでも、スポーツものとなるとガラっと感じが変わったりすることもある。だからして、ていねいに書きこまれたスポーツものがあれば、いい読書の素材になるかもね、ってところ。

子どもたちのスポーツ好きというのは、あれ、どういうもんなんだろう。僕は子ども時代から一貫してカラダを動かすことを面倒臭いって気分以外で受け止めたことがない(^_^;

その他、昨年出かけた印刷博物館「美人のつくりかた」のカタログをぼそぼそと読み直したり、永田耕衣など。


ちなみにオバマリトクは「小汀利得」と書く(小汀利得[G?])。

小汀利得―ぼくは憎まれっ子 (人間の記録)
  小汀利得―ぼくは憎まれっ子 (人間の記録)
  小汀 利得
  日本図書センター
  
  ¥ 1,890 
  18pt (還元ポイント)
  単行本
  通常3〜5週間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

でもって、ホントは「オバマトシエ」と読むんだそうな。

  • 注1いやいや、大人が読むのにだってあったほうがいいかぁ。僕だって危ういもんなぁ。

04 July 2008

本日の生存報告/氷河期の夏、とか。

毎度生存報告でございます。

エコスピロハスな人ってやっぱりなんかエゴが強いというか、周囲が見えんのかなぁ、と思わないでもないのだが、一方で自分の上に立つ人間のことは懸命に見ていたりするもんなのか、というのが、あんまりにアカラサマニ見えたのが実に不愉快な一週間だった。なんかなぁ。


今年はLisp生誕50周年なのだそうな。うーん、最近はさっぱりEmacsLispをいじってないなぁ。うーん。

リスト遊び―Emacsで学ぶLispの世界
  リスト遊び―Emacsで学ぶLispの世界
  山本 和彦
  アスキー
  
  ¥ 1,260 
  12pt (還元ポイント)
  単行本
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

これもまた読み返してみたいんだが。こういう薄手の一冊一テーマのプログラミング入門書って、ホントは入門学習者にとってもんのすごく有益なんじゃないかと思うんだが、どうして出てこないんだろう。


武満徹対談選―仕事の夢夢の仕事 (ちくま学芸文庫 タ 26-1)
  武満徹対談選―仕事の夢夢の仕事 (ちくま学芸文庫 タ 26-1)
  武満 徹
  筑摩書房
  
  ¥ 1,470 
  14pt (還元ポイント)
  文庫
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

今週はこれ。米朝に続いて対談モノを、というわけでもないのだけれど、同じく読み直し。いろいろ異論を思いついたりもするのだけれど、そんなもん、こっちが小賢しいだけなんだよなぁ。そう率直思えるくらい武満 徹の話もおもしろい。言葉の端々から思考の柔軟と深化が迫出してくるという感じ。対談相手もそれぞれに表現者として名のある人たちなのだが、しばしば滑稽な役回りを演じなければならなくなってしまう。とくに寺山のテイタラクぶりにはしばしば唖然。僕はもともと寺山修司が苦手っちゅーのもあるかもしれんけど、ますますこれはどうしようもないな。

デヴィッド・シルビアンとの対談がなんか切なくて大変よろしい。

そういえば、変じゃ、じゃないよ、編者の小沼純一先生より新刊書の知らせアリ。

発端は、中森明菜一ひとつを選びつづける生き方
  発端は、中森明菜一ひとつを選びつづける生き方
  小沼純一
  実務教育出版
  
  ¥ 1,260 
  12pt (還元ポイント)
  単行本(ソフトカバー)
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

「なんちゃって社会学」してるんださうな(^_^;。どうせなら献本してくれるといいのにぃ。わが懐は未だ氷河期脱出ならずなんだもん。そうしてくださればぁ、内容の如何にかかわらず大絶賛して差し上げますぜぃ(^_^;

「多少なりとも80年代に興味があると、おもしろいかもしれません」とのことなのだけれど、たしかにあの頃って中森明菜はのべつまくなしヒットチャートを賑わせていた。当時は率直に云って全然関心がなかったつもりなのだけれど、YouTubeなんぞで見ていると、知らん曲がないもんね。大したもんねぇぃ。


Paul Simon
  Paul Simon
  Paul Simon
  WEA/Rhino
  2004-07-12
  ¥ 2,085 
  20pt (還元ポイント)
  CD
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

懐氷河期にもかかわらず、禁断症状に耐え切れず買ってしまった。もう何というか、やっぱですねぃ、私以外の人類が何と云おうとこれは名盤ですよ。アンサンブルにおけるアコースティックギター使用の、もう典範と申し上げてよろしい。"Everything Put Together Falls Apart"にはやっぱり痺れるぅ。"Paranoia Blues"もたまらんなぁ。ポールみたいなスターがスティファン・グロスマンをフューチャーしちゃうってあたりでまぁまず驚いていただきたいのだけれど、彼のボトルネックギターをこういうふうに使っちゃいますかぁ、というアレンジ、たまりませんねぃ。"Peace Like a River"、"Armistice Day"も、ギター、いいなぁ、いいなぁ。うーん。

巷間云われるほどテクニックがあるというわけではないのだけれど、アイディアがいいんだよね。ポールのギターって。そんな面倒臭い指遣いで右往左往するよりも、ほれ、ここをこうやって、あれと音を重ねて、ホイ、ポン! で、他所様では堪能できないフレーズのいっちょあがりぃ。いやぁ、大したもんだなぁ。

27 June 2008

本日の生存報告/なぜ人類は米朝のように話せないのか

そろそろ鳥インフルエンザの話くらいなんとかまとめなきゃと思いつつ(^_^;、生存報告。

相変わらずジタバタ。仕事はまぁ順調なのかなぁ(^_^;。順調じゃぁないのは懐具合というところ。


今週も大した量は読めずじまい。

人魚の嘆き・魔術師 (中公文庫)
  人魚の嘆き・魔術師 (中公文庫)
  谷崎 潤一郎
  中央公論社
  
  ¥ 500 
  5pt (還元ポイント)
  文庫
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

Fからの賜り物。

今どきの若い人にはどれくらい読まれているのかなぁ。必読図書などといった特段の扱いはまずだれからもされっこないよなぁ。でもなぁ、こういうのおバカ呼ばわりされそうなんだが、好きなんだよなぁ。

しっかし、こういうのがかつては「悪魔主義」だなんて呼ばれていたんだからなぁ、なんともかわゆい悪魔であることか。


太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)
  太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)
  野尻 抱介
  早川書房
  
   
  なし (還元ポイント)
  文庫
  
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

もうずいぶん昔にnorthCountryさんにお奨めいただいたというのに、今頃になってやっとこ読んだというテイタラク。northCountryさんのお奨めの脈絡もあってか、かなり早い段階で話の向かう方向は見えちゃったかな(^_^;

ただし、稲葉振一郎の「解説」が、全体としてはさておき、各所にあぁなるほどぉというものになっていて興味深し。SFの見取り図みたいなものがまた一つ手元に増えたという感じ。


一芸一談
  一芸一談
  桂 米朝
  筑摩書房
  
  ¥ 861 
  8pt (還元ポイント)
  文庫
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

で、今またこれを読み直しているところ。今となっては古びた芸能関連の話は、タクさんあたりならまたあれこれありそうだけれど、僕なんかの知識のまったく及ばない領域だし、正直なところ藤山寛美のような例外を除けばほとんど関心もないかもなぁ。でもね、言葉の遣り取りが実に実に気持ちよいのだなぁ。散歩の合間、電車車中、立ち喰いそばを喰いながら……細切れにぼそぼそと読み直している。

19 June 2008

本日の生存報告/Firefox3、こりゃずいぶん速いですねぃ

ほとんど書くことがない。金だってない、うっきー、なんやかんやとnever moreざんすぅ〜、くらいか(^_^;。という具合に生きてます\(^O^)/


ここしばらくの細切れ読書、新しいものに手を出していない。ひさしく中断していた『逝きし世の面影』を、昨晩帰宅途上の総武線車内にて読了したくらいかなぁ。

逝きし世の面影
  逝きし世の面影
  渡辺 京二
  平凡社
  
  ¥ 1,995 
  19pt (還元ポイント)
  単行本(ソフトカバー)
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

おもしろかった。たぶん、また読む。

「解説」を平川祐弘が書いてたりするし、その中に石原慎太郎から絶賛されたとか何とかってな話も登場するのだけれど、いやしかしまぁ、いわゆる右寄りな人たちの主張するむやみに凛々しくご立派な伝統的日本人像みたようなもんが、かなりの程度においてフィクションに過ぎないことが見えてきちゃうのも、この本の美徳みたいなもんじゃなかろうか。もちろん、江戸時代の庶民はお上の抑圧でヒーヒー云ってたんだぜ、という類の、これは左寄りということになるんだろうか、そういう見方も退けられる。

平川は「その過去は私たちの心性の中で死に絶えていない。かすかに囁き続けるものがあるからこそ、逝きし日の面影は懐かしいのである」と、本来著者が採らないと繰り返してきた見方を掲げて解説を結んでいる。でも本当に「懐かしい」んだろうか? そうではなくすっかり近代化されちゃった目で、つまり本書に登場する西洋人の目で本書の記述を辿っているからこそ、心惹かれてしまうんじゃないだろうか。近代がもたらした、それ以前の「世」との断絶は、右でアレ左でアレ、大抵の人が漠然と想像しているよりも遥かにデカイのだ。そのことを意識せずに読むわけにはいかない。右左の退屈な分類なんぞに拘泥せずに、断絶のどデカさに嘆息しながら読むというのが素直な読み方なんだなぁ、たぶん。

といったようなことはまぁ、半ばはどっちでもよろしいということだって、実は云えちゃうかもしれない。筆者の見当が当たっているか外れているかも、僕みたいな素人にはわかんないんだもん。でも、ここに登場するあれこれの記述、記述から浮かび上がってくる江戸後期、明治初期の日本に棲んでいた人たちの像それ自体が興味深くて、なにがしかこちらの心を楽しませてくれる。フィクションなのかノンフィクションなのかも半ばはどうでもいいのだ。こういう並べ方をすると、またまたお叱りを受けそうだが、『鼻行類』を読むのと似た快楽を味わった。なぁんて書くと『面影』のファンからは、お叱りなんかじゃなくて闇討ちでも喰らいそうだけどさぁ\(^O^)/。うーん。

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活
  鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活
  ハラルト シュテュンプケ
  平凡社
  
  ¥ 840 
  8pt (還元ポイント)
  単行本(ソフトカバー)
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

13 June 2008

本日の生存報告/今週は割とカッカ来ることが多かったかもなぁ、いかんなぁ

せっかくの13日の金曜日なので(^_^;、例によって生存報告。

いろいろ書きにくいことも多くてあれこれ、はれほれ。物事がストレートに進まないというのは面倒なものだ。腹ペコなのに腹が膨れるとは、まったくもって結構なことだ\(^O^)/


仕事関連で某新聞社にリンク許諾の申請をしたら、「新規ウィンドウが立ち上がるようにすること」その他の条件がついてきた。天下の**新聞ともあろうものが、ユーザへの不便を強いるこんなケッタイなもんをつけてくるとは情けない。個人的な気分としては、そもそもリンクを自由に張らせないというところだけでもカッカ来てるっちゅーのになぁ。未明に改めてこの条件を外せないか問い合わせメイルを送ったら返事が来た。それによると「新規ウィンドウが立ち上がるようにすること」を可能にするリンクとは、新しいウィンドウを開くことではなく、フレームを使わない通常のリンクのことを意味するのだとのこと。うーん、近頃の日本語はずいぶんむずかしいんだ(^_^;と思わずにはいられない。

新規ウィンドウを開くリンクは、アクセッシビリティ、ユーザビリティでは下、下、下下下の下ぇ〜♪、夜ぅは墓場で運動会、なのだ。SEOにも悪い影響を与えるのだそうな。自分であちこち覗いてるときだって、新しいウィンドウがいきなり開くのって、ヤだもんねぇぃ。ちなみにHTML4.0、XHTML1.0のSTRICTでは、新規ウィンドウを開くための「target="_blank"」がそもそも規格から消えている*1。理由は上記のような具合のものなのかどーかは知らんけど。

もらったメイルの文面のそこかしこから漂い出る倣岸も気に喰わない。と、そこまで云うと坊主憎けりゃ、みたいな具合かもしれんけどさぁ(^_^;。あぁいう制限、新聞社の利益を慮って行われているというよりも、知財権担当部署の地位確保のためだけにあるんじゃないかという気分がもりもりと湧いてくる。


某新聞社とは別の新聞社が、「みんなの知恵蔵 - ニュース、時事問題がわかる事典サイト」 をはじめた。これは便利そう。紙のほうの『知恵蔵』はもうなくなっちゃったしねぇ。


今週はあんまり心動かされる書籍に出会う折がなかったかなぁ。

あなたの職場のイヤな奴
  あなたの職場のイヤな奴
  サットンI.R.
  講談社
  
  ¥ 1,575 
  15pt (還元ポイント)
  単行本
  通常24時間以内に発送
  (価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)

とはいえ、これはおもしろかったかも(^_^;。あちこちの有名ブログさんでも取り上げられているみたい。実用的っぽいところもまぁ便利なんだろうけれど、それ以上に鬱陶しい気の滅入る話を、楽しい読み物に仕上げてしまう手腕に舌を巻く。

  • 注1 たぶんこのへんが《「target="_blank"」=非推奨》という勘違い(になるよね?)の原因なんじゃないかしら。
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