本日の生存報告/Stay with Alien、とか。
というわけで、生存報告。
先週は、どういうわけだか仕事がホイホイと回ってきて、本日に至るまで休みがないという、いよいよ人類も滅亡かと思われる一週間。といってもいずれも半日仕事なわけだから、大仰に騒いぢゃぁいかんわけでございますが。
それにしてもここのところの暑さ、歳のせいなのか、本来もっと暑くなっていただきたいところ、すでにヘタれて、今年は扇風機くらいちゃんとしたのを無理してでも買わなきゃなぁという、堕落した気分になりつつある。いかんなぁ。
『発端は、中森明菜』は読み始めた当日に読了。
小沼純一
実務教育出版
¥ 1,260
12pt (還元ポイント)
単行本(ソフトカバー)
通常24時間以内に発送
(価格・在庫状況は7月26日 10:25現在)
最初の印象は変わらなかった、といえばいいかしら。「中森明菜」は「発端」にすぎない。そこいらへんを捉えそこなうと、読みを誤る。本書はまず何よりも読者各人のための、80年代復習のためのワークブックみたいなもんなんじゃないかなぁ。そこいらへん、頭の固い読者層には受け入れがたく捉えられちゃうかも。
80年代を今一度曖昧な輪郭のまま辿りなおそうとする、その発端として、日本の80年代の空気の中に浸透し、偏在していたかのような中森明菜は打ってつけの存在だったのだ。本書は発端を提示しながら、発端以降をたどる思考作業を読者に委ねる。中森明菜を手がかりに、読者は己が80年代をまさぐる作業を行わなければ、この本の読解は終わらない。「ひとつを選びつづける生き方」という副題だって、直接には中森明菜の生き方を指し示しているように見えて、その実、読み手がうっかり信じているかもしれない己が一つの生き方に疑問符を突きつける形で現れていると見えなくもない*1。
実はこうした書き方は、小沼にとってこれが初めてではないように思う。火事で焼いちゃってから読み直す折を持てないまんまなのだけれど、『サウンド・エシックス』なんかで感じたことと、本書が与える印象には何か似たところがある。主題の明確な輪郭を読者に伝えようとするのではなく、あくまでも曖昧な輪郭を曖昧なまま読者に差し向ける姿勢。読み手には多少の堪え性が求められるってあたりもそうかもなぁ。そのへんが本書への好き嫌いを分け隔てすることにもなりそう。
うっかりすると50間近のおやじが己が青春時代を懐かしむ私的なぶつくさを綴っているように見えかねない。でも書き手の個人的な偏向を何がしか知る者からすれば、もしそのような書き方で綴るのであれば、言及が最終的には削除されてしまったという*2、松原みきこそ本書の主題になったんぢゃないかしらんと思う。だからして、おやじの私的なぼやき本と読むのが間違いなのは間違いなしなのだ。そういう事情は読者にわかりっこないんだけれど*3、それでも本書にはちゃんと書き手によっては完結し得ないワークブックへの取り組みを促す言葉もしっかりと書き込まれている。迂闊にもそいつを見逃したまま、中森明菜に関する情報の希薄を難ずる読み手さんも結構出てきそう*4なのが少々残念。
でも、書き手と同時代を生きたおっさんとしては、ブログ界隈の評言よりはずっと興味深く読めたぞぃ。
小沼 純一
平凡社
¥ 798
7pt (還元ポイント)
新書
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松原みき
PONYCANYON INC.(PC)(M)
2008-07-16
¥ 2,100
21pt (還元ポイント)
CD
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種浦マサオ 関西人 in Tokyo
僕は堺出身だけど、まぁ割とこれはわかる話。というか歌。
- 注1 ここいらへんは、ていねいに書いとかないといけないところなんだろうけれど、面倒くさいので省く
(^_^;。しかしまぁ、80年代って実にたくさん議論のネタを未消化のまんま残してくれているもんだな、と感じ入るくらいのことは、どんな読者さんにだって出来ていい。で、そういうあれこれは、当時のあれこれにスノッブな関心を寄せていた人間なら、己が生活との関わりをあれこれ反省させるに充分なのだ。 - 注2 あとがきによる。
- 注3 それじゃぁ売れないかもしれんけど、松原みきを主題にした小沼先生の著書ってのもあっていいような気がする。cf.YouTubeによる松原みき。
- 注4で、まぁ、もちっとそういう読者さんにも親切であっていいかもなぁ、と思わないでもないんだけど。
















